2008年9月1日月曜日

「祭り」のあとに。〜『銀河鉄道の夜'08』公演レポート編〜

「銀河ステーション・・・銀河ステーション・・・・・・!」

車掌役の私、このせりふを、何度練習したでしょうか・・・

『銀河鉄道の夜'08〜祭りよ、今宵だけは哀しげに〜』
8月30日、無事、公演を終えました。

その朝は、夜明けごろに目が覚めてしまって、ベッドの中で、ぶつぶつセリフのおさらいしてました。
でも、体力温存しなきゃな・・・と思い直して、二度寝。(ぉぃ)
2回目に起きたときは、けっこうギリギリだったりして(ぉぃぉぃ)
朝9時の楽屋入りには、なんとか間に合いましたが。
メイクと衣装をつけて、大道具小道具の確認。
(このとき、わたしの小道具が1つ見あたらなくなって、こわかった。。。
まぁ、少ししたら、ちゃーんと出てきましたが。しっかりしろ、わたし!)

大道具の移動や、冒頭のほたるの舞(?)などの練習をして、あとは楽屋で待機…
のはずだったのですが、
「もう一回、全編通して稽古したい!!」とみんなで演出の先生に訴え、急きょ、直前通し稽古を決行!
ほんの1週間くらい前まで、みんなの息が合わなくて、どうなることかと思っていたのですが、
実際に使うホールでの練習が進むにつれて、みるみるまとまりが出てくる舞台。
直前通し稽古では、もう感情があふれだすようでした……!!
クライマックスのあとに、わたしが出るシーンがあったのですが、
クライマックスの時点で、幕の中で感動して泣きそうになってました…。(落ち着け、車掌!)
先生から細かいダメ出しも受けましたが、「良くなってる!すごく良くなってる!!」「だいじょうぶ!」と言い合い、気合を入れる。
そうこうしているうちに午後にさしかかり、開場。
楽屋の小さいテレビから、ホールの中を見て、みんなどきどき・・・。
幕のむこうの、お客様の話し声をききながらも、動きやせりふの確認をつづけ、
張り詰めていく空気。
「何にも心配いりませんから・・・!」と、仲間たちにも自分にも、言い聞かせる。
最後の仕上げに、メンバー全員で、「しゃあっ!」
(注・「しゃあっ!」とは…メンバー全員で輪になって手をつなぎ、目をつぶって、まず、主演の役者が、右手で隣の人の左手をぎゅっとにぎる。左手をにぎられた人は、そのとなりの人の手をまた右手でにぎり、そのまたとなりが…という連鎖の最後、主演が左手をにぎられたら、「せーの…」でつないだ手をそのまま振り上げ、「しゃあっ!」の声とともに一斉にふりおろす。当劇団恒例の、気合と団結の儀式。)

そして――――開演!

開演のブザーが鳴る瞬間ののち、、オープニング曲…
そのあいだにも、頭の中が真っ白になりそう……!
「真っ白状態」を防ぐため、自分の出ていないシーンのせりふも、
舞台に出ている人が言うのを幕の中で小声で繰り返して、かるく身振り手振りもつける。
(私と一緒に待機していたみなさん、もし気を散らしてしまっていたらごめんなさい。。。)
私が出る場面の一発目は、ジョバンニとカムパネルラが、銀河鉄道に乗ってすぐ。
車掌のシンボル的小道具・カンテラの明かりをともすタイミングを一瞬逃すも、
大急ぎで気を取り直して、第一声!

「銀河ステーション・・・銀河ステーション・・・!!」

そのとたん・・・真っ白でした。
……「SAORI」が、消えて。

ただ、「車掌」として、そこにいて・・・

仲間たちも、きっとそうだったと思う。
その役として、たしかに、そこにいる。

空気も、時間も、濃密で――

ゆるぎないものが、舞台を包み込んで、
その中で、ただただ無心に、「銀河」の世界を創り上げていく感じ――――

大きなミスもなく、笑顔でカーテンコールを迎えることができました!!
幕が下りた後、手をたたきあって、握手しあって抱き合って、
笑いと涙と達成感で、もみくちゃになってロビーに走り出て、叫びました!

「ご乗車、ありがとうございましたーーーーー!!!!!」

劇団のOB・OG・休団中のメンバーも来てくれて、
わたしは、むねがいっぱいになって、あんまり話せなくなっていましたが、
昔からの仲間たちの、変わらず元気な顔を見るだけでも、すッごく幸せでした!!!

もう、みんな、みんな、だいすきっ!!!!!


ひとつの「終点」にたどり着いた、私たちの劇団。
「終着駅」であり、「始発駅」でもあるこの日。
「やった!」という記憶を、またひとつ積み込んで、次は、どこに向かって走り出すんだろう。
また、ゼロから始まる。
ゼロだけど、ゼロじゃない。